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Bandoalpha

Author:Bandoalpha
その時その時の思いついた事の、テキト~なメモ書き、らく書きです。
よってこのブログの基本テーマは、「めちゃくちゃグジャクチャ」、「自分でも何を書いているのか、よく解らない」という事になります。

至らない点につきましては、ご指摘を戴ければ嬉しいです。
まあご指摘を戴いても、あまり進歩・学習することは期待出来ないとは思いますが・・・

Toshi Hino/檜野俊弘
Bandoalpha@msn.com

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昨年頃から北朝鮮の新浦(Shinpo)でこれまで見られなかった大型の潜水艦が確認されたとのニュースが流れている。(

グーグルアースで誰でも見ることが出来るが、北朝鮮日本海側の新浦の潜水艦開発試験施設と思われる周囲を囲まれた埠頭に、これまで知られていたオーサ型や同型をストレッチし近代化したオーサ2型、サンオ型などよりは大型で、R(ロメオ)級よりは全長が短い新型潜水艦が確認できる。

Sinpo2 (589x640)

NKNewSub (640x492)

ShinpoSS (640x387)

最新の写真では以前は見られなかった台船や支援船と思われるものも同施設内に見えその動きも活発で、この新型潜水艦関連の開発試験が進んでいる様子が窺える。

新型潜水艦のセイルにはミサイル発射筒設置用と思われる空所が窺え、従来から伝えられていたSLBM(submarine-launched ballistic missile 潜水艦発射弾道ミサイル)の開発、実用配備に北朝鮮が進んでいるものと考えられる。

この新型潜水艦は地名から「シンポ型」、また塔載するであろうSLBMは「KN-11」と名付けられているようである。

解像度が高くない商用衛星の画像から細部を窺うことは難しいが、SLBMというものの特性や、従来からの北朝鮮のミサイル開発の動向などを参照すると、この北朝鮮のSLBM潜水艦についてある程度の推測が可能である。

北朝鮮の現用弾道ミサイルは、「スカッド」、「ノドン」、「ムスダン」、「KN-8」、「KN-2」等であるが、KN-8は潜水艦塔載には大きすぎ、KN-2は短射程小型弾道ミサイルであり核弾頭の搭載が難しい。

スカッドやその発達型であるノドンをSLBM化するのは、丁度旧ソ連がSLBM開発初期に行ったことで、、スカッドは水中発射が不可能なのでいったん浮上して発射する必要があり、且つ艦内でのミサイルの取り扱いが難しく、度々発火爆発事故を生じている。
スカッドやノドンを流用して水中発射が可能で相当期間の航海にも耐えうる近代的なSLBMとすることは、技術的に難しい。

潜水艦塔載用に全く新しい弾道ミサイルを開発することも考えられようが、弾道ミサイルを潜航中の潜水艦から発射するには特殊な機構と発射管制システムが必要であり、SLBM開発は全体システムの開発であり未経験分野であるから、多大な資源投入と時間を要するだろうし、且つ必ず成功するという保障も無い。

「ムスダン」は、旧ソ連のR-27(SSN-6)SLBMを基に燃料塔載量などを増やして大型化し、陸上発射自走弾道ミサイルとしたものである。()(

ソ連邦崩壊直後の混乱期に北朝鮮はR-27SLBM関係のミサイル技術者を招聘して、同ミサイルの技術移転を行ったとされる。
SLBMであるR-27の技術資料は入手済みであり、改良型の弾道ミサイル「ムスダン」も製造している。
これを本来の潜水艦用SLBMとして採用するのは最も合理的であり、これを使わない手はないであろう。

北朝鮮は旧ソ連の退役潜水艦40隻あまりを鉄屑スクラップとして購入したといわれる。
そのなかには初期のSLBM潜水艦であるG(ゴルフ)級が10隻ほど含まれていたといわれる。

Rー21(SSN-5)SLBMを塔載したG級(Project 629A)は、ソ連邦初の水中発射が可能なSLBM潜水艦となった艦であり、旧式とは言えSLBM発射筒やD4と呼ばれる発射管制システムといったSLBMシステム全体の実物を入手したことは、北朝鮮のSLBM技術開発上大いに参考になったことであろう。(北朝鮮に売却されるに際しSLBM関連機器は取り外したとも言われるが、実態は不明。少なくとも部分的に残されていたり、そのままで渡されていた可能性のほうが高いであろう。)

ソ連海軍G級の一隻K-102はR-27K(SSN-6)SLBM開発にあたり、D5K発射管制システムと共に同ミサイルシステムを塔載する実験艦に改造され(Project 605)、R-27Kの発射試験を行ってもいる。(この実験艦が北朝鮮に渡ったか否かは不詳。)(

ちなみにG級潜水艦をスクラップとして北朝鮮へ輸出したのは、日本の商社であったという。(

G級に塔載されていたR-21(SSN-5)は全長13m直径1.2m重量16.5tというミサイルであった。
R-27(SSN-6)は、全長9m直径1.5m重量14.2t程であるから、径は少々太くなるが重量全長ともに小さいのでR-21の発射筒を基にR-27用を開発することは比較的容易だったのではあるまいか。

ちなみに「ムスダン」は全長を12mほどに延長しているが、グアムなどマリアナの米軍施設を射程に収める要求から、塔載燃料の増加が必要であったものであろう。

G級の図面などを見ると、R-21(SSN-5)SLBMの発射筒と言うのは全長16.4mほどになるようである。
R-21ミサイルの長さを除く3.4mほどが発射関連機構の補器スペース分とすれば、R-27(SSN-6)用の発射筒は全長12.4m程となる。北朝鮮と言えども機器類の進歩小型化を考えれば、R-27用発射筒は>12m程度で出来るであろうか。

G級を改造してR-27塔載実験艦としたものや、R-27を実用塔載したY級のミサイル区画の船体深さも、いずれも12m弱程度のものであるから、船体深さが12mもあれば、R-27の発射筒はスペース的には十分設置出来るものであろう。

「シンポ型」は全長66m程の艦であり、水中性能を考慮した”太った”船型であれば、船体底部をG級のような無理な構造にしなくとも、R-27SLBMは塔載可能であろう。
セイルも取り立てて高くないようなのも、R-27がセイル部船体に無理無く十分納まっていることを示唆していようか。

塔載するSLBM数であるが、セイルの大きさから2基納まるとも考えられるが、やはり1基塔載して現在はSLBMの実用実験艦とし、SLBMシステムの開発実験に当っているものと考えられようか。

作戦艦とするなら、少なくともSLBMは3基以上は塔載したいであろうし、将来はシンポ型にある程度の数のSLBMを塔載するものを何隻か建造するであろうか。

北朝鮮は日本の1/3弱の面積の国土である。
山の狸然として秘密の洞窟に隠匿するとしても、発射する場合には露出する必要があるし、センサー類が著しく発達している現在では、地上発射型弾道ミサイルではどうしても捕捉され易い。
その点やはり海は広い。
北朝鮮潜水艦の静粛化技術に問題はあるとしても、SLBMの生存性は、地上発射型弾道ミサイルとは比較にならないであろう。

「海の忍者」といわれる潜水艦であるから、目標に近い海中に任意自在に占位して奇襲攻撃することが理論的には可能であり、米国西海岸やハワイ、日本等の主要目標に対し、対応時間を与えない至近距離からの攻撃が可能になるから、シンポ型SLBM潜水艦は、日米が進める弾道ミサイル防衛への北朝鮮の回答とも言えようか。

パトリオットPAC3の電子走査レーダーも背中には電波は振れないから、全周警戒出来る配備が有事には必要になるだろうし、イージスBMD艦も日本海ばかりでなく太平洋側にも警戒配置する必要が将来の有事には生じるようになろうか。

シンポ型潜水艦塔載用とみられるKN-11ミサイルは、昨年11月に新浦の陸上試験施設でミサイル射出試験が行われ、今年1月23日には海上のプラットフォームからのミサイル射出・発射試験が行われたといわれる。()(船体発射筒内でSLBM本体のロケットモーターに点火したのでは大変なことになるので、SLBMは火薬や水圧等でいったん船体外に射出してからミサイル本体のロケットモーターに点火するシークェンスである。 最新のSLBMは潜水艦から離れれば水中内でロケットモーターに点火が可能だというが、R-27は海上に射出されてから点火するようである。)
試験は失敗したという話は聞かないからいずれも成功したのだろうし、今年中には実艦からのミサイル射出・発射試験に進む可能性が高いだろうか。

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G級(R-21塔載型全長99m)とシンポ型(R-27塔載全長66m)推定図の比較。(シンポ型の推定図作成は俺。)
シンポ型は排水量1200~1500t程度になると思われるが、旧式化しているR級の後継艦としてSLBMを搭載しない通常型の建造も考えられようか。

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潜水艦基地を「現地指導」に訪れR級艦内で潜望鏡を覗く、(閲覧者気を付けッ!)金正恩朝鮮民主主義人民共和国元帥閣下(さあ皆様ご一緒に、マンセー、マンセーッ!)。
金正恩最高司令官は潜水艦の艦長に”航海術を伝授した”のだという。なんという天才!! 生まれながらにしての正統な共和国の人民最高指導者であられる。

金が覗いているのが攻撃潜望鏡、後方のが捜索潜望鏡。右側面にARPのLCDパネルが見えるが、旧式なR級を民生PC品などを活用して近代化に努めている様子が窺える。
このような艦内の写真が公開されたりするのは、R級もそろそろ退役で後継艦の目途もついていることを示唆していようか。

R級(ロメオ・クラス Project633)と言うのは1950年代のソ連の潜水艦である。

1960年代に中国に技術供与されて中国で92隻ほど量産されている(中国033型潜艇)。
北朝鮮のR級は中国からの技術供与によるもので、完成艦7隻の引渡し(1973年に2隻、74年に2隻、そして75年に3隻)を受けた後は、中国の技術指導により北朝鮮国内で建造を開始し、1975年から82年までに16隻を建造し、北朝鮮は潜水艦建造技術を習得している。

1隻は1985年に沈没事故で喪失したというから、R級は22隻ほど保有していることになるのだが、なにせ年代モノであるから、いくら主体思想で物持ちが良い北朝鮮でも果たして何隻が潜水艦戦力として稼動状態にあるものやら?

潜航状態では8kntで4500浬、作戦日数60日の最大行動能力をR級は有すると言うが、艦内居住環境は劣悪であり、いくら朝鮮人民軍海軍は主体思想とキムチ食で士気が高いニダといっても一ヶ月程度の作戦行動が実質限界ではあるまいか?
魚雷発射管は8門(艦首6、艦尾2、塔載魚雷14本)装備となかなかに重武装である。
魚雷については韓国海軍の天安を撃沈したホーミング魚雷など、長魚雷3種短魚雷1種ほどの北朝鮮製魚雷の存在が知られているようである。

随時装備機器の近代化はしているとしても、R級の全般性能はとても今日の潜水艦とは言い難く、これで作戦行動中の米帝や日帝の侵略帝国主義者や南韓の傀儡勢力艦艇に無慈悲な鉄槌を下すのは難しいとしても、民間船舶相手には有効だろうし、R級は魚雷に代えて機雷を28個程塔載し機雷戦を行う能力があるといい、旧式艦でも航路帯に機雷でも放出されれば、やっかいなことになる。

航路帯に機雷の1個が発見されただけでも、安全が確認されるまでは船舶の航行は出来なくなるだろうし、フェリーやクルーズ船が触雷したりすれば衝撃的な犠牲者数が生じる事態も考えられる。

機雷に触雷すれば駆逐艦程度なら沈没するおそれもあり、米海軍の原子力攻撃空母と言えども沈没はしないまでも要修理となり戦列脱落を余儀なくされよう。
技術的には枯れたものであり北朝鮮でも複合機雷はじめ各種機雷を生産し備蓄しているだろうし、パッシブな兵器ではあるものの、”甘くすれば大物ゲット”であり、何より安い!。

朝鮮戦争では北朝鮮は元山、仁川などで機雷戦を実施し、米軍はじめ国連軍に少なからぬ損害を与えている。
米海軍が朝鮮戦争で被った人的被害の7割は機雷によるものといわれている。

米帝国主義者や南韓傀儡政権の海軍、日本帝国主義者の侵略海上勢力と対等に渡り合えるような水上艦戦力を整備することは主体思想でも不可能なのはさすがに解っているようであり、潜水艦、機雷といった隙間を突く戦備を整えるほか選択はないのであろう。
無慈悲な鉄槌として機雷戦を北朝鮮は今後も重視するのであろうし、有効な機雷戦能力を持つ大きさのR級代替潜水艦を必要としているであろう。

SungO2 (640x324)
こちらはサンオ2型。 機密性が高いのか、 まだ鮮明な写真が見当たらない。
サンオ級を5mほどストレッチし、その塔載機器も近代化していると思われる。 北朝鮮が現在配備している中では最新の潜水艦になる。
セイルもサンオ級のような段差のないスマートなものになっている。 技術的な継続性はシンポ型にも見られようか。
水上排水量は340t以下のようであるから作戦行動1週間程度の沿岸作戦艦であろうし、R級の後継艦としては小型に過ぎようか。(
基本設計はやはり古いだろうし、北の航洋型潜水艦であるR級の後継艦としては、シンポ通常型という可能性が一番高いだろうか。

これからの性能確認試験如何であろうが、シンポ型新潜水艦は北朝鮮の多くの期待を担っているものなのであろう。


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2015/04/08 17:50 北朝鮮 TB(0) CM(0)
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