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「完全無料宣言・・・その他全ての機能を無料で開放します。」!の宣伝に釣られてLivedoorに引っ越したぞ
http://bandoalpha.blog.jp/ 今回の件は、米国の会社を偽装して大々的に猥褻物を公示するなど、日本の刑法に対する挑戦ととれる悪質な行為ということなのだろう、複数の県警の合同捜査であり、幹部が逮捕されたりと、FC2社の先行きが不透明だが、会社が再生して立ち直れば、また戻ってくることもあるだろか スポンサーサイト
北朝鮮は大中小様々な潜水艦を保有しており、その数は80隻ほどになるだろうから、質は兎も角として、保有数では米露中を抜き世界一の潜水艦保有国になるだろうか。
北朝鮮の水上艦艇というのは、魚雷艇、ミサイル艇、哨戒艦艇の沿岸作戦用小型舟艇を主体とするものであるから、海軍力の主力は潜水艦隊ということになるであろう。(注) 北朝鮮の大型潜水艦であるR(ロミオ)級やW(ウイスキー)級は、1950年代のソ連潜水艦であるから、かなりな旧式艦になる。 北朝鮮の国産潜水艦である中型のサンオ級Ⅰ型&Ⅱ型や小型のヨノ級やユーゴ級はかなりな隻数が建造されており、これらは4~2門の21”魚雷発射管を持ついわゆる通常型の雷装タイプと、雷装を持たない工作員や特殊部隊浸透作戦用の人員輸送タイプとが存在する。 韓国への工作員潜入作戦時にサンオ級とユーゴ級の特殊作戦人員輸送タイプ各1隻が鹵獲されている。(注)(注) これらは座礁や魚網に絡むなどの事故により露見したものであるから、潜水艦による韓国などへの工作員潜入というのはかなりな頻度で行われていたものであろう。 北朝鮮は日頃から韓国や日本への工作員潜入とその活動を重視しており、戦時ともなれば、特殊部隊を相手の後方地帯に隠密裏に多数挺身浸透させ、重要目標を攻撃破砕して広く混戦混乱状態を作為することを可能とする大規模な特殊戦部隊を整備しており、潜水艦は隠密潜入の重要な役割を担う以上、今後も特殊浸透作戦用の輸送潜水艦を一定数保有・運用するのであろう。 雷装を持たない特殊浸透作戦専用の人員輸送潜水艦を多数持つというのも世界的には珍しい。 臨戦態勢を称揚し、人民に戦時非常時下にあることを強要することでなんとか保っているような国家であるから、潜水艦基地にも横穴を掘り、洞窟内に潜水艦を隠匿しているようである。 ヨノ級などは全長20m+、100t+ほどの小艇であるから、揚陸して陸上施設に隠匿することも可能であろう。 グーグル・アースで北朝鮮の潜水艦基地の様子など眺めてみると、大型潜のR級やW級は露出係留しており、サンオ級やヨノ級は洞窟内に収容している艇もあるようである。 大型潜のR級やW級は出航すればいずれ捕捉されるし、いくら北朝鮮は穴を掘るのが好きだといっても大型潜を収容できる規模のものは空っ腹には難工事だろうし、旧式艦であるから秘匿の必要性も薄いのであろう。 W級はロシア側記録では5隻が北朝鮮に渡っているようである。 1966年: S-75(竣工1953年)、S-90(同1954年)、S-325(1956年)、S-326(1956年) 1988年: S-328(1956年) かなりな年代モノであるが、近年のビデオに映っているものがあり、北の報道通りに近年の演習時の撮影とすれば、共食いで部品取りなどをし乍ら丹念に修理修繕をして、未だ僅少な稼動可能な艦があるとも考えられる。(Youtube-26.33辺りに出てくる) W級は今や博物館の潜水艦であるから、稼動状態のものがあるのであれば極めて貴重である。(Youtube-展示公開艦) R級は北朝鮮で建造されたこともあり、型は旧式でも艦齢は比較的に若い。 Jane'sなど1995年までR級の建造が続いていたとする資料もあるので、そうであれば殿艦は20年ほどの艦齢になる。 R級の基本設計は1950年代だが、北朝鮮のR級潜水艦は艦齢20年から40年となり、”なあに、まだまだ若い!”。 海上自衛隊の潜水艦であれば、全艦とっくに退役している艦齢であるのだが。 中国はR級とその改良型である明級を大量に建造配備したが、建造の過程で蓄電池やソウナーはじめ、装備品を順次新型のものに更新しており、潜水艦にとって命である静粛性も、R級の160dbだったものから140dbに改善されたという。(中国潜艇出海去海底生活ーYoutube) 北朝鮮が中国の技術協力を受けたり、退役したこれら中国艦の装備品等を入手することは可能であったろうし、ソ連のF級(R級より遥かに新しい)も多数スクラップとして入手したといい、種々流用しながら北朝鮮のR級は多くの装備品を順次更新しているものと考えられる。 R級は潜航状態では5kntであれば7,000浬の航続力を持つといい、充電のため頻繁にシュノーケルを使用する必要があるし、また航走音も近代の潜水艦とは一桁違う大音量を発するので、捕捉されてしまう可能性が大きいものの、日本海や東支那海は勿論、日本列島の太平洋側でも、雷撃や機雷戦、あるいは特殊部隊潜入といった潜水艦作戦が十分可能ではある。 ![]() A、B、C、Dの地区にR級もしくはW級の大型潜水艦が見られる。 ![]() A地区は潜水艦基地ではないが、ドックに入渠している1隻があった。 ![]() B地区は黄海側の第一線の潜水艦隊基地なのだろう、ドック入渠の1隻と埠頭に2隻の大型潜。サンオ級とみられる潜水艦も多数見える。 黄海は平均水深44mと浅く濁った海なので、大型潜より小型潜の活動に適しているであろう。 北朝鮮潜水艦の塗色は常識的な潜水艦の黒色でなく、緑や濃緑系であるが、黄海や沿岸部での運用では黒色よりも緑系のほうが迷彩効果が高いのであろう。 ![]() C地区。新型潜水艦が見られた新浦の沖の馬養島には、大規模な潜水艦基地があり充実した造修施設が存在する。 ドックに入渠中の2隻と入渠待ちとみられる2隻。 この地域に潜水艦関連の研究開発、建造や改修あるいは教育といった機能が集中しているようである。 ![]() 同じくC地区。すでに廃艦? あまり状態の良くない2隻。 ![]() 同じくC地区の埠頭に1隻。こちらは現役のようだ。 ![]() 同じく埠頭に3隻見える。 ![]() 同じくC地区。 埠頭に5隻の大型潜。状態は良いようで現役艦であろう。サンオ級も見える。 ![]() C地区で、これは廃艦になったW級?。 機関は撤去されているようで、部品取り等になっているのであろう。 ![]() D地区。日本海に面する潜水艦の第一線基地である。 大型潜は5隻見える。サンオ級なども多数。 2ヶ所の人工入り江の奥には潜水艦等を収容する洞窟設備があることが窺える。 ![]() 同じくD地区の埠頭の1隻。 この潜水艦基地はなかなか立派な施設のようである。 北朝鮮は潜水艦救難艦一隻を保有するといわれ、レスキューチェンバーは塔載すると思われるが、救難能力の程は未知数である。 旧式潜水艦を多数抱えているので、他人事ながら心配になる。 以上で、黄海側に4隻、日本海側に22隻の計26隻の北朝鮮大型潜水艦が確認できる。 これは北朝鮮の保有する大型潜であるR級およびW級のほぼ全数になる。 撮影日時が必ずしも同日時ではないので、飽く迄参考にしかならないが、撮影日時を遡って見てもほぼ同数の大型潜が確認出来るので、北朝鮮のR級潜水艦は、さほど長期長距離の航行はしておらず、埠頭停泊が長く、頻繁にドック入りしているようである。 例えて言えば、週に数回エンジンをかけて町内を走る程度で、あとはガレージにしまって大切に動態保存している、おぢいちゃんのダイハツ・ミゼットみたいなものだろうか。 ☆
昨年頃から北朝鮮の新浦(Shinpo)でこれまで見られなかった大型の潜水艦が確認されたとのニュースが流れている。(注)
グーグルアースで誰でも見ることが出来るが、北朝鮮日本海側の新浦の潜水艦開発試験施設と思われる周囲を囲まれた埠頭に、これまで知られていたオーサ型や同型をストレッチし近代化したオーサ2型、サンオ型などよりは大型で、R(ロメオ)級よりは全長が短い新型潜水艦が確認できる。 ![]() ![]() ![]() 最新の写真では以前は見られなかった台船や支援船と思われるものも同施設内に見えその動きも活発で、この新型潜水艦関連の開発試験が進んでいる様子が窺える。 新型潜水艦のセイルにはミサイル発射筒設置用と思われる空所が窺え、従来から伝えられていたSLBM(submarine-launched ballistic missile 潜水艦発射弾道ミサイル)の開発、実用配備に北朝鮮が進んでいるものと考えられる。 この新型潜水艦は地名から「シンポ型」、また塔載するであろうSLBMは「KN-11」と名付けられているようである。 解像度が高くない商用衛星の画像から細部を窺うことは難しいが、SLBMというものの特性や、従来からの北朝鮮のミサイル開発の動向などを参照すると、この北朝鮮のSLBM潜水艦についてある程度の推測が可能である。 北朝鮮の現用弾道ミサイルは、「スカッド」、「ノドン」、「ムスダン」、「KN-8」、「KN-2」等であるが、KN-8は潜水艦塔載には大きすぎ、KN-2は短射程小型弾道ミサイルであり核弾頭の搭載が難しい。 スカッドやその発達型であるノドンをSLBM化するのは、丁度旧ソ連がSLBM開発初期に行ったことで、、スカッドは水中発射が不可能なのでいったん浮上して発射する必要があり、且つ艦内でのミサイルの取り扱いが難しく、度々発火爆発事故を生じている。 スカッドやノドンを流用して水中発射が可能で相当期間の航海にも耐えうる近代的なSLBMとすることは、技術的に難しい。 潜水艦塔載用に全く新しい弾道ミサイルを開発することも考えられようが、弾道ミサイルを潜航中の潜水艦から発射するには特殊な機構と発射管制システムが必要であり、SLBM開発は全体システムの開発であり未経験分野であるから、多大な資源投入と時間を要するだろうし、且つ必ず成功するという保障も無い。 「ムスダン」は、旧ソ連のR-27(SSN-6)SLBMを基に燃料塔載量などを増やして大型化し、陸上発射自走弾道ミサイルとしたものである。(注)(注) ソ連邦崩壊直後の混乱期に北朝鮮はR-27SLBM関係のミサイル技術者を招聘して、同ミサイルの技術移転を行ったとされる。 SLBMであるR-27の技術資料は入手済みであり、改良型の弾道ミサイル「ムスダン」も製造している。 これを本来の潜水艦用SLBMとして採用するのは最も合理的であり、これを使わない手はないであろう。 北朝鮮は旧ソ連の退役潜水艦40隻あまりを鉄屑スクラップとして購入したといわれる。 そのなかには初期のSLBM潜水艦であるG(ゴルフ)級が10隻ほど含まれていたといわれる。 Rー21(SSN-5)SLBMを塔載したG級(Project 629A)は、ソ連邦初の水中発射が可能なSLBM潜水艦となった艦であり、旧式とは言えSLBM発射筒やD4と呼ばれる発射管制システムといったSLBMシステム全体の実物を入手したことは、北朝鮮のSLBM技術開発上大いに参考になったことであろう。(北朝鮮に売却されるに際しSLBM関連機器は取り外したとも言われるが、実態は不明。少なくとも部分的に残されていたり、そのままで渡されていた可能性のほうが高いであろう。) ソ連海軍G級の一隻K-102はR-27K(SSN-6)SLBM開発にあたり、D5K発射管制システムと共に同ミサイルシステムを塔載する実験艦に改造され(Project 605)、R-27Kの発射試験を行ってもいる。(この実験艦が北朝鮮に渡ったか否かは不詳。)(注) ちなみにG級潜水艦をスクラップとして北朝鮮へ輸出したのは、日本の商社であったという。(注) G級に塔載されていたR-21(SSN-5)は全長13m直径1.2m重量16.5tというミサイルであった。 R-27(SSN-6)は、全長9m直径1.5m重量14.2t程であるから、径は少々太くなるが重量全長ともに小さいのでR-21の発射筒を基にR-27用を開発することは比較的容易だったのではあるまいか。 ちなみに「ムスダン」は全長を12mほどに延長しているが、グアムなどマリアナの米軍施設を射程に収める要求から、塔載燃料の増加が必要であったものであろう。 G級の図面などを見ると、R-21(SSN-5)SLBMの発射筒と言うのは全長16.4mほどになるようである。 R-21ミサイルの長さを除く3.4mほどが発射関連機構の補器スペース分とすれば、R-27(SSN-6)用の発射筒は全長12.4m程となる。北朝鮮と言えども機器類の進歩小型化を考えれば、R-27用発射筒は>12m程度で出来るであろうか。 G級を改造してR-27塔載実験艦としたものや、R-27を実用塔載したY級のミサイル区画の船体深さも、いずれも12m弱程度のものであるから、船体深さが12mもあれば、R-27の発射筒はスペース的には十分設置出来るものであろう。 「シンポ型」は全長66m程の艦であり、水中性能を考慮した”太った”船型であれば、船体底部をG級のような無理な構造にしなくとも、R-27SLBMは塔載可能であろう。 セイルも取り立てて高くないようなのも、R-27がセイル部船体に無理無く十分納まっていることを示唆していようか。 塔載するSLBM数であるが、セイルの大きさから2基納まるとも考えられるが、やはり1基塔載して現在はSLBMの実用実験艦とし、SLBMシステムの開発実験に当っているものと考えられようか。 作戦艦とするなら、少なくともSLBMは3基以上は塔載したいであろうし、将来はシンポ型にある程度の数のSLBMを塔載するものを何隻か建造するであろうか。 北朝鮮は日本の1/3弱の面積の国土である。 山の狸然として秘密の洞窟に隠匿するとしても、発射する場合には露出する必要があるし、センサー類が著しく発達している現在では、地上発射型弾道ミサイルではどうしても捕捉され易い。 その点やはり海は広い。 北朝鮮潜水艦の静粛化技術に問題はあるとしても、SLBMの生存性は、地上発射型弾道ミサイルとは比較にならないであろう。 「海の忍者」といわれる潜水艦であるから、目標に近い海中に任意自在に占位して奇襲攻撃することが理論的には可能であり、米国西海岸やハワイ、日本等の主要目標に対し、対応時間を与えない至近距離からの攻撃が可能になるから、シンポ型SLBM潜水艦は、日米が進める弾道ミサイル防衛への北朝鮮の回答とも言えようか。 パトリオットPAC3の電子走査レーダーも背中には電波は振れないから、全周警戒出来る配備が有事には必要になるだろうし、イージスBMD艦も日本海ばかりでなく太平洋側にも警戒配置する必要が将来の有事には生じるようになろうか。 シンポ型潜水艦塔載用とみられるKN-11ミサイルは、昨年11月に新浦の陸上試験施設でミサイル射出試験が行われ、今年1月23日には海上のプラットフォームからのミサイル射出・発射試験が行われたといわれる。(注)(船体発射筒内でSLBM本体のロケットモーターに点火したのでは大変なことになるので、SLBMは火薬や水圧等でいったん船体外に射出してからミサイル本体のロケットモーターに点火するシークェンスである。 最新のSLBMは潜水艦から離れれば水中内でロケットモーターに点火が可能だというが、R-27は海上に射出されてから点火するようである。) 試験は失敗したという話は聞かないからいずれも成功したのだろうし、今年中には実艦からのミサイル射出・発射試験に進む可能性が高いだろうか。 ![]() G級(R-21塔載型全長99m)とシンポ型(R-27塔載全長66m)推定図の比較。(シンポ型の推定図作成は俺。) シンポ型は排水量1200~1500t程度になると思われるが、旧式化しているR級の後継艦としてSLBMを搭載しない通常型の建造も考えられようか。 ![]() 潜水艦基地を「現地指導」に訪れR級艦内で潜望鏡を覗く、(閲覧者気を付けッ!)金正恩朝鮮民主主義人民共和国元帥閣下(さあ皆様ご一緒に、マンセー、マンセーッ!)。 金正恩最高司令官は潜水艦の艦長に”航海術を伝授した”のだという。なんという天才!! 生まれながらにしての正統な共和国の人民最高指導者であられる。 金が覗いているのが攻撃潜望鏡、後方のが捜索潜望鏡。右側面にARPのLCDパネルが見えるが、旧式なR級を民生PC品などを活用して近代化に努めている様子が窺える。 このような艦内の写真が公開されたりするのは、R級もそろそろ退役で後継艦の目途もついていることを示唆していようか。 R級(ロメオ・クラス Project633)と言うのは1950年代のソ連の潜水艦である。 1960年代に中国に技術供与されて中国で92隻ほど量産されている(中国033型潜艇)。 北朝鮮のR級は中国からの技術供与によるもので、完成艦7隻の引渡し(1973年に2隻、74年に2隻、そして75年に3隻)を受けた後は、中国の技術指導により北朝鮮国内で建造を開始し、1975年から82年までに16隻を建造し、北朝鮮は潜水艦建造技術を習得している。 1隻は1985年に沈没事故で喪失したというから、R級は22隻ほど保有していることになるのだが、なにせ年代モノであるから、いくら主体思想で物持ちが良い北朝鮮でも果たして何隻が潜水艦戦力として稼動状態にあるものやら? 潜航状態では8kntで4500浬、作戦日数60日の最大行動能力をR級は有すると言うが、艦内居住環境は劣悪であり、いくら朝鮮人民軍海軍は主体思想とキムチ食で士気が高いニダといっても一ヶ月程度の作戦行動が実質限界ではあるまいか? 魚雷発射管は8門(艦首6、艦尾2、塔載魚雷14本)装備となかなかに重武装である。 魚雷については韓国海軍の天安を撃沈したホーミング魚雷など、長魚雷3種短魚雷1種ほどの北朝鮮製魚雷の存在が知られているようである。 随時装備機器の近代化はしているとしても、R級の全般性能はとても今日の潜水艦とは言い難く、これで作戦行動中の米帝や日帝の侵略帝国主義者や南韓の傀儡勢力艦艇に無慈悲な鉄槌を下すのは難しいとしても、民間船舶相手には有効だろうし、R級は魚雷に代えて機雷を28個程塔載し機雷戦を行う能力があるといい、旧式艦でも航路帯に機雷でも放出されれば、やっかいなことになる。 航路帯に機雷の1個が発見されただけでも、安全が確認されるまでは船舶の航行は出来なくなるだろうし、フェリーやクルーズ船が触雷したりすれば衝撃的な犠牲者数が生じる事態も考えられる。 機雷に触雷すれば駆逐艦程度なら沈没するおそれもあり、米海軍の原子力攻撃空母と言えども沈没はしないまでも要修理となり戦列脱落を余儀なくされよう。 技術的には枯れたものであり北朝鮮でも複合機雷はじめ各種機雷を生産し備蓄しているだろうし、パッシブな兵器ではあるものの、”甘くすれば大物ゲット”であり、何より安い!。 朝鮮戦争では北朝鮮は元山、仁川などで機雷戦を実施し、米軍はじめ国連軍に少なからぬ損害を与えている。 米海軍が朝鮮戦争で被った人的被害の7割は機雷によるものといわれている。 米帝国主義者や南韓傀儡政権の海軍、日本帝国主義者の侵略海上勢力と対等に渡り合えるような水上艦戦力を整備することは主体思想でも不可能なのはさすがに解っているようであり、潜水艦、機雷といった隙間を突く戦備を整えるほか選択はないのであろう。 無慈悲な鉄槌として機雷戦を北朝鮮は今後も重視するのであろうし、有効な機雷戦能力を持つ大きさのR級代替潜水艦を必要としているであろう。 ![]() こちらはサンオ2型。 機密性が高いのか、 まだ鮮明な写真が見当たらない。 サンオ級を5mほどストレッチし、その塔載機器も近代化していると思われる。 北朝鮮が現在配備している中では最新の潜水艦になる。 セイルもサンオ級のような段差のないスマートなものになっている。 技術的な継続性はシンポ型にも見られようか。 水上排水量は340t以下のようであるから作戦行動1週間程度の沿岸作戦艦であろうし、R級の後継艦としては小型に過ぎようか。(注) 基本設計はやはり古いだろうし、北の航洋型潜水艦であるR級の後継艦としては、シンポ通常型という可能性が一番高いだろうか。 これからの性能確認試験如何であろうが、シンポ型新潜水艦は北朝鮮の多くの期待を担っているものなのであろう。 ☆
国会での答弁で、安倍首相が自衛隊のことを「我が軍」と言ったというので、朝日新聞が問題視している。
◆◆◆引用:朝日新聞デジタル (社説)「我が軍」発言 憲法軽視が目にあまる 2015年3月27日05時00分 安倍首相が参院予算委員会で自衛隊を「我が軍」と呼んだことが波紋を広げている。 自衛隊と他国軍との共同訓練について問われ、「『我が軍』の透明性を上げていくことにおいては、大きな成果を上げている」と答えた。 これが批判されると、菅官房長官は記者会見で「自衛隊は我が国の防衛を主たる任務としている。このような組織を軍隊と呼ぶのであれば、自衛隊も軍隊の一つということだ」と述べ、首相発言を追認した。 だが歴代政府は「自衛隊は、通常の観念で考えられる軍隊とは異なる」としてきており、憲法上、自衛隊は軍隊ではない。 単なる呼び方の問題ではない。自衛隊の位置づけは憲法の根幹にかかわる。 首相が国会で「我が軍」と言い、官房長官が修正もせずに首相をかばうのは、憲法の尊重・擁護義務を負う者としてふさわしい所作ではなかろう。憲法によって権力を縛る立憲主義の原理をないがしろにするものと言わざるをえない。 たしかに国際的には自衛隊は軍隊の扱いを受けている。だがそれは自衛隊員が国際法上の保護を受けるためだ。他国軍との共同訓練に関する答弁だったとはいえ、国会では自衛隊と呼ぶのが当然ではないか。 憲法解釈変更による集団的自衛権の行使容認をはじめ、一連の安保法制の議論を通じて、安倍政権には憲法軽視の姿勢が際立っている。 日本の安保政策は、憲法との整合性を慎重に考えながら組み立てられてきた。9条で「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」としつつ、自衛隊が合憲とされるのは「自衛のための必要最小限度の実力は認められる」と解釈したからだ。 1967年に佐藤栄作首相が「自衛隊を、今後とも軍隊と呼称することはいたしません。はっきり申しておきます」と答弁した基本原則は、簡単に覆せるものではない。 内閣府の最新の調査では自衛隊に「良い印象」と答えた人が92・2%と過去最高になった。東日本大震災で黙々と作業に励む隊員たちの姿は、国民の目に焼き付いている。あえて軍と呼ばず、抑制的な姿勢に徹してきた自衛隊への評価の到達点ではないか。 持てる力をむやみに振り回さず、海外の紛争と一定の距離をとってきたからこそ、得てきた信頼がある。その確かな歩みの延長線上に、国民や国際社会の幅広い理解を得られる活動のあり方を描くべきだ。 ◆◆◆引用終わり。 日本国憲法(注)は、戦争の放棄と戦力の不保持を謳った「平和憲法」とたしか学校で教わったろうか。 「第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。 ○2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。」 国家としての交戦権を認めず、国際紛争での武力の行使を放棄し、陸海空軍その他の戦力を持たないのであるから、もう日本は永久に戦争することの無い平和な国になったのである。 しかしまてよ。 日本が戦争を放棄しても、外国が戦争を放棄したわけでなし。 日本国民は、「正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求」するとしても、国際社会の、とくに周辺国も日本と同じ正義と秩序を基調として平和を同じく誠実に希求するという保障もあるわけでなし。 武力を行使して自国の権利を拡大・確保しようとする国際紛争(戦争)など、古今東西いくらでもあったし、現在もあり、この先も起こり得るのは容易に想像がつく。 日本が巻き込まれないとする保障などどこにも無いこと。 日本が戦争を放棄しても、戦争は日本を放棄してはくれないのではあるまいか? 日本とは異なる正義と秩序を”誠実に希求する”外国が、日本の領土などを侵略奪取しようとする場合やそうゆう事態への備えなどについては、日本国憲法は何も謳っていない。 外国から侵略を受けた場合は無抵抗で早速降伏して服従するとか、或いは一億死んだふりをして危険の去るのを待つのだとかも考えられようが、それでは最早国家足り得ないだろうから、いくら英文和訳の憲法とはいえ、自然権としての国家の自衛権までも否定したものではあるまい、という言わば条文行間の空所を読む解釈で、日本は「自衛隊」と称する武装組織を保持してきている。 外国の侵略から自国を防衛するための国家の武装組織を普通には「軍」あるいは「軍隊」と呼ぶであろう。 国によっては単に「ARMY」「NAVY」等でなく特別な名称を付けているところもあるようで、イスラエルなどは「Defense Forces(国防軍)」といい、英国なども「Royal Navy(王立海軍)」などと言ったりし、中国は「人民解放軍」と自称しているし、北朝鮮は「人民軍」と称する。日本は勿論「自衛隊(英語名はSelf-Defense Forces)」。 夫々”我が軍は、他国のいわゆる一般的な軍隊とは違うものである”のを強調しての名称であろうが、呼び名が違ったところでいずれも「軍隊」であることに違いはない。 そういえば日本軍は嘗ては「皇軍」などと称した。 他国のいわゆる軍隊とは違い、現人神である万世一系の天皇が統帥し賜う軍隊であり、八紘一宇、必勝不敗の皇軍であるからl降伏ということは有得ないと社会に喧伝され、為に先の大戦ではどれだけ多くの兵が無益に命を捨てたことだろうか。 実体を逸らし糊塗するような言葉の遊びに走るのは、時に罪作りであり危険ですらあろうか。 当たり前の話であり、馬鹿馬鹿しい話とでも思ってか、他所では”波紋”はあまり見ないようだが、朝日新聞は実体を見ずに言葉の表現にばかり拘って、「馬」を飽く迄「鹿」と呼ばせることで良しとするような姿勢であってはなるまい。 国民一人ひとりの生存に係る国家の安全保障に関しては、誤解や勝手な解釈を生まない明確な記述が憲法にあって然るべきであろう。 現行憲法に言葉の足りないところや誤解を生み易いような表現のところがあるのであれば、これを改正することを社会に提言してこそ、オピニオンリーダーたる全国紙新聞の社説というものではあるまいか。 自衛隊を軍と呼んだから大騒ぎしようなどという社説を書くようでは、現実軽視が目にあまる。 ☆
「ヘイハチ」こと、檜野平八郎永眠す。
もともと内臓疾患を抱えていたので、そう長い先では無いとは思っていたのだが。 19日木曜夜半に「具合が悪いニャ」と俺の部屋に来様子が変だと気付いた。 声を掛け背中を摩ってやったりしたのだが、その後は自分でトイレに行きソファーの自分の定位置に登って横になっていた。 「どうも危ないな」と思い時折様子を眺めていたのだが、横になって眠りについた侭で遂に永眠した。 最期に顔を拭いてやったのだが死は突然来たようで苦しむ様子も無かったのは幸い。 時に2015年3月19日11時50分頃。享年11歳くらい。 生物である以上死はいずれ誰にも訪れるものであり、永い歴史の視点よりすれば一生などはほんの一瞬であり、線香花火のような時間の生を皆過している。 輪廻というものがあるのであれば、百万年後にでもまた何処かで一緒になり暮らすこともあるであろう。 それまでゆっくり眠れ平八郎。 猫と言うものは魚が大好物なものと思っていたが、アメリカの猫は魚より肉が好きなようで、ヘイハチも肉好きな奴でサーモンだと「なんだ魚か」という顔をする。 ステーキでもチキンでももっと好きなだけ喰わしてやればよかった。 今度会う時にはステーキの大きいほうの切れ端をおまえにやるからな。 ☆ |
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